2007年10月5日(金) -10月14日(日)
12:00pm - 8:00pm (土・日・祝 〜6:00pm) 8(月)営業→9(火)休み
●根付作家の升さんと、流木をつかって様々な鳥のオブジェを作っておられる古月さんのお二人をお迎えしての展覧会です。 ●升さんは、久しぶりの展覧会での作品発表となりました。気軽に日常の中で使ったり、持ち歩いたりできる根付をモットーに意欲的に活動をされています。今回は、提げて使うタイプの作品が割合多いようです。 題材は、河童や天狗のような妖しい生き物、蛇やカメレオンなどの動物、卵、リンゴ、瓢箪などの丸い物、煙管や剣玉、飛行機やヘリコプターなどの人工物まで、いろいろ。なんだか不明の物もあります。 ちょっとした可笑しさや、ブラックなユーモアもあり、手にとって見ているうちにニヤリとするようなこともあるかもしれません。 小さな物も含めると、100点以上の数が並んでいて、端から見ていくと升さんの世界を堪能できると思います。 ●古月さんは、趣味で長年、鳥の作品を作ってこられました。台風の後で、河原に流れ着いたような木材に、最小限の手を加えることで、作品に仕上げています。眺めていると、流木などの自然の形はこんなに不思議なものなのか!と感心します。作家自身も、木の塊をずーっと眺めていて、ある時、その中に形が見えてくる・・その瞬間がたまらなく楽しい一瞬だとおっしゃっていました。 作品の数は、鷲・梟・鷺・啄木鳥・鴛鴦など、30点ほどです。 ●どちらも、作り手が楽しんで作っている感じが、良く伝わってくる 作品群だと思います。下町散歩がてら、是非、おでかけ下さい。お待ちしております。 ※更にくわしい展覧会の内容は「根津の根付屋」でも御紹介しています。よろしければ、そちらもご覧下さい。
●「根付」は、江戸時代に最盛期を迎えた装飾工芸品、袋物や印篭などを携帯するための滑り止めです。 着物を日常的に着る事が少なくなった現代では、どのような存在意義を作品に見い出すかが問われています。精巧に彫刻された芸術品・オブジェ的な価値を求めるのか?あるいは、元来の実用にこだわった機能美を守り続けていくのか?とても難しいところです。 しかしながら、作品が「根付である」ということによる制約(実用に耐えるような形の工夫・大きさ・強度などの要素)によって、他の彫刻作品には無い立体作品としてのフォルムの面白さを持ち得ているのだろうと思います。そして、一番の魅力的な特徴は、触って楽しむ立体芸術であるという事です。このように、掌に包み込んで味わう芸術作品は、他に少ないのではないでしょうか。視覚、触覚にまでこだわった彫刻作品が「根付」なのです。