| 2005年11月2日(水)〜11月13日(日) |
| 12:00pm〜8:00pm(土日曜〜6:00pm)月曜定休 |
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| ●ご挨拶 |
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昨年に続き、根付彫刻作家の伊多呂さんをお迎えして、新作根付彫刻展を開催させて頂く運びとなりました。
伊多呂根付の魅力は、鋭い彫刻と独特の造形感覚です。作品のフォルムを大胆に捻った複雑な形態が、真骨頂です。
作家は木口木版画(黄楊などの堅い木材の木口を版面に使った細密版画)も制作しており、そこで培った確かな彫りの技術が、根付制作にも反映されています。黄楊の木口面をビュランで刻んでいく木口木版画、その中に描かれる奇妙な絵画の世界。同じく黄楊の材などから、左刃という特殊な刃を使って彫り出される、奇妙な根付彫刻。どちらも細密な中に凝縮していく「平面」と「立体」の作品世界。作家はこの二つの世界を自由に行き来しつつ、密度の高い作品を生み出しています。 |
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昨年の9月に続く、作家にとって2回目の個展。
前回の展覧会では、「一刀彫」にヒントを得たシンプルな形態の作品が主に並びました。今年は、もう少し手の混んだ仕事の作品が並ぶ予定です。 |
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作品のモチーフは、人物から動物まで洋の東西を問わず幅広い題材をあつかっています。今回は『遠野物語』から着想を得た作品の連作(「河童」や「天狗・山人の類」、「オシラ様」など)に始まり、「福助」「小鬼」などの伝統的な題材、あるいは「リア王」や「不思議の国のアリス」のような西洋の題材からの作品もあります。 |
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展のサブタイトルは、『古今東西百物語 〜奇想天外ナル話ノ形〜』と致しました。これは、作家の「これからライフワークとして、洋の東西を問わず様々な物語の題材で100作品の根付彫刻を彫ろう!」という構想からです。世にあまたある奇妙な物語の数々を掌にはいるほどの彫刻作品に結晶していきます。
伊多呂の新作根付彫刻十数点が、出品されます。是非、御高覧下さいませ。 |
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| ●「根付」について |
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「根付」は、江戸時代に最盛期を迎えた装飾工芸品、袋物や印篭などを携帯するための滑り止めです。
着物を日常的に着る事が少なくなった現代では、どのような存在意義を作品に見い出すかが問われています。精巧に彫刻された芸術品・オブジェ的な価値を求めるのか?あるいは、元来の実用にこだわった美を守り続けていくのか?とても難しいところです。
しかしながら、作品が「根付である」ということによる制約(実用に耐えるような形の工夫・大きさ・強度などの要素)によって、他の彫刻作品には無い立体作品としてのフォルムの面白さを持ち得ているのだろうと思います。そして、一番の魅力的な特徴は、触って楽しむ立体芸術であるという事です。このように、掌に包み込んで味わう芸術作品は、他に少ないのではないでしょうか。視覚、触覚にまでこだわった彫刻作品が「根付」なのです。 |
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【作家紹介】
伊多呂(いたろ)・・・2002年頃より根付彫刻を始める。第2回個展。 |
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