| ●ご挨拶 |
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このたび、ギャラリー花影抄では、根付師の斎藤昌寛さんをお迎えしての展覧会を開催させて頂く運びとなりました。
作家としてデビューして10年ほどになりますが、個展というかたちでの作品発表は、今回が初めてです。 |
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斎藤昌寛さんは、代々続く、象牙や根付の職人の家系の五代目。根付に限らず、手仕事の職人で、家業として、昔からつづいている家が少なくなる昨今、技術の継承というのは、とても貴重なことです。
父、斎藤美洲さんは、言わば『昔のものであった根付』を『現代の作品』として、復活させた『現代根付運動』の提唱者のお一人です。 |
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 根付には、職人仕事としての一面と、作家性・芸術性という一面と、二つの面があるように思います。
「現代根付運動」というのは、明治以降、海外への「お土産物」的な、職人仕事となりつつあった根付を作家性に価値をおき、芸術的な域へとふたたび高めようというものであったと思います。職人的な数をこなすための仕事から、芸術家的な仕事へという流れに、力のベクトルが働きました。
この二つの要素は、ある意味で相反する部分もあり、現代根付は、作家ひとりひとりの個性を持つに至りましたが、同時に「職人仕事」と呼ばれる性質の力を弱めてきたかもしれません。 |
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そういう背景の中で、昌寛さんが向き合っているのは、失われようとしている「職人の仕事ぶり」を自分の身につけることです。父親の美洲さんは、象牙職人としての腕を持つ、最後の世代にあたります。その仕事ぶりを子供の頃から側で見てきた彼は、「職人の仕事力」を強く意識して、制作に臨んでいます。
また、逆に、美洲さんは、強く「根付のアート性・個性」というものを意識してきた作家です。一人の現代根付師として個性ある形を作り上げた父親の仕事に対して、いかに自分自身の仕事を確立していくかは、長い模索の日々だと思います。 |
また、「昌寛」という今までの銘に加えて、新しく「白春」という銘の作品も発表することにしました。考え方としては、2つの銘をブランドを分けるように使っていくことで、より様々な制作活動ができるのではないか?ということです。これも新しい試みで、銘の違いをいかに使っていくのか、今後の課題でもあります。(例えば、今まで動物を題材にした作品を彫刻してきたのですが、今回は、「白春銘」で初めて人物根付にも挑戦しています。) |
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「まだまだ修行中!」という斎藤昌寛さん。成長途上の作品の数々、是非、多くの方々に御高覧いただき、ご批評を賜りたいと願っております。 |
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【作家紹介】 |
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| 斎藤昌寛 |
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1970年 埼玉県出身:代々続く、象牙・根付職人の家系の五代目。 1999年より、作家活動を開始。 主にデパートなどで開催されている展覧会などに出品。 2007年 今回の展覧会が、初個展。 |
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