齋藤美洲著「根付彫刻のすすめ」が、初版より25年の時を経て、再版されました。
奇遇ですが、デザイン雑誌「AXIS」による齋藤家の紹介号が発売になって間もないことです。なにか「時」が、撚り糸のようにつながったのだろうか?と思いました。
1984年の冬に、書かれた「あとがき」には、海のむこうからやってきた、リ−・スロゲットさんに根付を教え始め、そして、それがNHKの番組で紹介されたことがきっかけとなり、日貿出版社から本書の企画相談がきたのだとあります。
根付は、様々な技術の集積によって成り立っている面があり、特殊な道具の使い方などは、なかなか一般の人が知ることは出来ないものです。今回の再版をきっかけとして、より多くの方々に「根付の知識」が広まっていけば、本当に嬉しいことです。
また、内容のほとんどは「根付制作の解説」ですが、冒頭の挨拶文やあとがきなどから、美洲さんの根付造形論の核となる部分にも、触れることができ、とても興味深く読みました。 |