秋葉 絢 個展
「ひねもすのたり」

2022年4月16日[土]~24日[日]  ※18日[月]休
13:00〜19:00(最終日〜18:00まで)



【ギャラリーより】

このたびGallery花影抄では、ガラス作家秋葉絢の個展を開催いたします。

今回のテーマは「ひねもすのたり」。
言葉からはのどかや、ゆったりとした一日の印象を受けますが、秋葉さん自身の近年感じるいろいろな状況から感じとった「ひねもすのたり」を表現した作品が並びます。
写真は海岸にいる千鳥の様子を切り取った蓋物作品です。
鳥の顔の表情は普通ありませんが、秋葉さんの鳥は性格を感じる表現が楽しいです。この作品の千鳥にも個性があり、海岸の様子も見ればみるほど楽しくなってくるのです。
今回初めて挑戦したという砂浜と海辺の表現方法も見どころのひとつです。
ぜひ楽しんでいただければ幸いです。

(Gallery花影抄/木塚多賀子)



【作家の言葉 秋葉 絢】 

ここ数年で、世界は大きく変わった。

疫病や災害、一部の人間の狂気によって、穏やかな日常はあっという間に壊される。
未来永劫続くと思っているものだって、簡単に姿を消す。
自然の営み、人間の営みの何と脆いことか。

平凡な日々を過ごせることが、どれほど有り難いことかを実感する。

自分と向き合う時間が増え、自分の表現したいことは何なのかを改めて考えさせられる。
今まで、自分が「個性的で目新しい表現」を持ち合わせていないということに、
少なからずコンプレックスを感じていた。
平凡な表現しかできないことへの焦りがあった。
でも、結局、自分の興味はずっと側に在り続けた。
日常に丁寧に目を向けることは楽しい。

例えば、散歩中、雀の砂浴び跡の窪みを見つけて、微笑ましく思う。
庭木の金柑に来るアゲハチョウの幼虫の成長に目を見張る。
ウグイスやホトトギスやコジュケイの声に季節の訪れを感じる。
花の匂い、草の匂い、雨の匂い。
花を愛でる歓び。
旬のものを食べる歓び。
ただ、生きていることが嬉しい。
そんな単純なこと。

自分にとって、作品を形にする作業は、自分がこの世界に在ること、
今を生きることへの執着に他ならないのだということに今更ながら気付く。

ひねもすのたり。
うららかな日、時間を忘れ、のどかな風景にただ身を置く。

平凡であって決して平凡ではない日々を、噛み締めながら、
これからも日々のささやかな幸せを作品上に書き連ねてゆきたい。
【作家の言葉 カタクラケンタ

【作品販売についてのお知らせ】

今回出品される蓋物作品はすべて抽選販売となります。
ご購入ご希望の方は期間中にお越しいただくか、メールからの申し込みをお願いいたします。

エントリー期間:4月16日(土)〜22日(金)

詳細は、ギャラリーブログにてご案内を進めてまいります。

【ご来廊に関してのご注意点、お願い】

営業時間は13~19時です(最終日は18時まで)。

今回の展示に関しましては、ギャラリースペースへの入室人数を3名といたします。
混雑時は滞在時間を30分程度でお願いする場合がございます。
また、定員を超えてしまった場合は、お待ちいただきますのでお声かけいたします。(ご来店のご予約は受付けておりません)

作家在廊については、ギャラリーのTwitterなどで告知してまいります。

ギャラリースペースおよび店内は、換気扇を使用し、窓を開け、サーキュレーターを各所に配置し換気に気を付けております。
入店時の手指の消毒、マスク着用はこれまで通り、ご協力をお願いいたします。
少しでも体調に不安のある方は、ご来店をご遠慮くださいませ(小さなものであっても咳の症状がある、微熱がある、頭痛がある等、普段と体調の差異を感じられる場合)。
皆様のご協力を賜りますようお願い申し上げます。

ご質問等ございましたらお問い合わせください。

Gallery花影抄
03-3827-1323
mail@hanakagesho.com