永島信也 根付彫刻展「掌上の偶像」

2022年6月11日[土]~19日[日] ※13日[月]休廊
13:00〜19:00(最終日〜18:00まで)


感染症予防の観点から、入場者数制限をしながら運営いたしますが、御予約などは不要です。
作品の販売については、一部を抽選方式とさせていただきます。

抽選へのエントリー締め切りなど、詳細は以下のブログを御覧ください。
http://hanakagesho.blog17.fc2.com/blog-entry-2642.html





【ギャラリーより】

永島信也さんは、長く日本神話をテーマとした作品を制作してきましたが、今回が初めての日本神話をテーマとした個展の開催です(振り返ると毎年1~2作品といったようなペースで日本神話題材の作品発表でした)。
テーマに正面から向き合い、まとめて連作として発表するのは、たしかに今回が初めてです。作家自身の中で大切にしてきたテーマであるだけに、満を持しての発表と言えると思います。

人物(神様)モチーフ6点、動物モチーフ4点(内わけ変更しました 6/8)、
あわせて10点の出展予定です。
根付彫刻だけにしぼった展示も久しぶりです。
ぜひ、御来場、御高覧のほど、よろしくお願い申し上げます。

(Gallery花影抄 橋本達士)


【作家の言葉 永島信也】

今回の個展は日本神話がテーマです。
これまで日本の神話モチーフはいくつか作ってきましたが、個展のテーマとするのは初めてとなります。
きっかけとしては2020年に伊勢市クリエイターズワーケーションというプログラムへの参加でした。伊勢の文化に触れ、地元島根・出雲とのつながりや違いなどが見えてきました。
僕は島根県出身です。地域の中に神社や神話の文化が根付いている、そんな土地で育ったことが自分を構成する大きな要因となっていることを誇らしく思います。伊勢に行ったのち地元へ帰る機会があったので、その時に改めて普段行っている地元の神社やまだ行ったことのない神社を巡りました。伊勢の良かった部分、地元の好きな部分。それらを実感することで自分の軸となるものを再確認しました。

これまで根付×美少女というテーマで制作を続けてきたわけですが、その美少女のモチーフは現代の漫画やゲームなどからの着想が主でした。現代のゲームでは世界の神話に登場する神々が扱われる事が多いのですが、それぞれ独自の解釈で「キャラ化」されています。元々男だった人物の美少女化や、戦艦や城などの擬人化もキャラクターを作るうえでの手法として定着しています。こういった考え方は日本の宗教観からきているものと思われますが、そんな日本の文化にどっぷりとつかった僕がその手法で根付を作っていっているわけです。そのあたりも含め楽しんでいただければ幸いです。