金属工芸作家による根付展

Netsuke by metal craft artists 2013

2013年9月21日(土)~29日(日)
休廊 9/26(木)
13:00~19:00(最終日は18:00まで)



昨年に引き続いて、金属工芸の作家による根付の展覧会を開催させて頂く運びとなりました。
彫金やシルバーアクセサリーなどの技法を学んだ作家たちが制作する現代根付が並びます。

この数年、清水三年坂美術館所蔵の金工の名品がメディアで取り上げられたりするなど、金属工芸への注目も高まってきているように感じます。作り手も様々な学ぶ機会を得て刺激を受ける良い状況にあります。また「自在置物」(金属製で手足関節が自在に動く昆虫や蛇などの作品)が、アンティークでも現代作品においても目立つ場面があり、そのことを反映してか「仕掛けがあって面白い」という金属の根付の方向性が、かわるがわる試みられているように思います。
今回出品してくれる四名の作家も、それぞれが自分の長所を探り打ち出しながら、根付作品に個性を発揮しようとしています。
是非、多くの方々に御来場いただき、ご意見、ご感想などお伺いさせて頂きたく存じます。
一同、心よりお待ち申し上げております。

(担当:Gallery花影抄 橋本達士)

出品作家:上原万征、壽堂、吉見普光、罠兎

・上原万征 Uehara Mansei
1975年生まれ(兵庫県)東京都在住
2000年 ヒコみづのジュエリーカレッジ(キャリア)にて彫金を学ぶ
2008年 朝日カルチャー「現代根付教室」にて、駒田柳之・黒岩明両氏より根付彫刻を学ぶ。
金工と彫刻の両方の技術が使えるところが強み。

・壽堂 KOTOBUKIDOU
2012年より、金属工芸ブランドとして活動を開始
明治の金属工芸(主に自在置物)に興味があり、学んでいる(楽しんでいる)。
自身の作品は、題材選びの着眼点がとてもユニーク。

・吉見普光 Yoshimi Hiromitsu
1954年生まれ 東京都在住
簪や髪飾り・帯留など、装身具を主に制作する。
1994年 第24回伝統工芸 日本金工展入選(以後、第29回まで。)
1998~99年 日本クラフト展入選
長く和装身具の世界でつちかってきた技術と経験。繊細な仕事ぶりが魅力。

・罠兎 WANAUSAGI
1990年 女子美術短期大学造形科テキスタイルデザイン教室卒
テキスタイルデザイナーを経てヒコ・みずのジュエリーカレッジにて彫金を学ぶ
現在はアンティークジュエリーの修理・修復の傍ら金工の伝統技法を取り入れたジュエリー等を制作。
ちょっと可動し、ちょっと可笑しさのある仕掛けを得意としている。