かぶ・真武 根付彫刻二人展

かぶ・中梶真武

2014/10/11(土)~19(日)
10月16日(木)休廊




この度Gallery花影抄では根付彫刻二人展としてかぶと中梶真武の作品を展示致します。
二人は同じジュエリー学校出身という事と、ジュエリーの仕事をした後に根付制作に
取り組みはじめたという経歴の共通点があり、この度展示をする運びとなりました。

かぶはヒコ・みずのジュエリーカレッジにて彫金、象嵌などの金工の伝統技法を学び
金工の仕事を経て、2009年より朝日カルチャー「現代根付教室」で現代根付の第一人者
である駒田柳之・黒岩明両氏より根付彫刻を習い始めました。

女性ならではの繊細な感性で彫り出す、柔らかな曲線の表現と、細部へのこだわりが
特徴です。制作するモチーフは、作家が愛する猫はもちろん、生きものが多いのですが
それに付随する小物にもひと手間かけているのも、見どころのひとつです。

中梶真武もかぶと同じくヒコ・みずのジュエリーカレッジにて学びました。日々の
生活に寄り添えるような作品「掌の彫刻」をテーマに根付彫刻、オーダージュエリー
アクセサリーを貴金属、石、木など様々な素材の力を活かして制作しています。

中梶の特徴は、面を出しながら少しのデフォルメを加えたモダンな造形感覚にあります。
彫るモチーフは生きものが中心です。ジュエリー制作で得た造形のセンスと技術を活かし
金属や貴石の象嵌も積極的に取り入れて、中梶ならではの世界を作り出しています。

造形も用いる素材もそれぞれ違う二人ですが、特徴のある造形力を持ち
魅力的な根付を制作したい、という気持ちも共通している二人です。
ぜひこの機会にご高覧くだされば幸いです。

(担当:Gallery花影抄 木塚)


・上原万征 Uehara Mansei
1975年生まれ(兵庫県)東京都在住
2000年 ヒコみづのジュエリーカレッジ(キャリア)にて彫金を学ぶ
2008年 朝日カルチャー「現代根付教室」にて、駒田柳之・黒岩明両氏より根付彫刻を学ぶ。
金工と彫刻の両方の技術が使えるところが強み。

・壽堂 KOTOBUKIDOU
2012年より、金属工芸ブランドとして活動を開始
明治の金属工芸(主に自在置物)に興味があり、学んでいる(楽しんでいる)。
自身の作品は、題材選びの着眼点がとてもユニーク。


・罠兎 WANAUSAGI
1990年 女子美術短期大学造形科テキスタイルデザイン教室卒
テキスタイルデザイナーを経てヒコ・みずのジュエリーカレッジにて彫金を学ぶ
現在はアンティークジュエリーの修理・修復の傍ら金工の伝統技法を取り入れたジュエリー等を制作。
ちょっと可動し、ちょっと可笑しさのある仕掛けを得意としている。

・吉見普光 Yoshimi Hiromitsu
1954年生まれ 東京都在住
簪や髪飾り・帯留など、装身具を主に制作する。
1994年 第24回伝統工芸 日本金工展入選(以後、第29回まで。)
1998~99年 日本クラフト展入選
長く和装身具の世界でつちかってきた技術と経験。繊細な仕事ぶりが魅力。


・坪島悠貴 Tsuboshima Yuki
1987年 東京都に生まれる
2013年 武蔵野美術大学大学院修士課程工芸工業デザインコース修了
出展履歴
個展
2012年 INSIDE 坪島悠貴展 (東京・銀座)

グループ展・アートフェアなど
2011年 第50回記念北陸中日美術展 (金沢・21世紀美術館)
2012年 第37回蒼樹展 (東京・上野)
2013年 in alternative 武蔵野美術大学大学院工芸工業デザインコース修了制作展 (東京・渋谷)
2013年 ART Meeting 展(東京・銀座三越)
2013年 EMERGING DIRECTORS'ARTFAIR ULTRA006(東京・青山)
2013年 UMARTs2013 うまからうまれる15のアート(東京・根岸)
2013年 ARTISTS'CAFE7(東京・銀座)
2014年 space2*3オープン記念取り扱い作家小品展(東京・日本橋)

受賞歴
2011年 第50回記念北陸中日美術展 工芸賞
2012年 第37回蒼樹展 入選
2013年 平成24年度武蔵野美術大学卒業・修了制作展 優秀賞