ご挨拶

このたび、彫刻家 永島信也の個展を根津のギャラリーとインターネット上の双方で開催いたします。
本展は、「キグルミヒメ」というシリーズ(幼時の神様が着ぐるみを被る図像)を中心に展開します。

ソフビの造形の延長線上にあるようなデフォルメされた姿は、長く永島が試行錯誤してきたカワイイ図像の探求の成果が見て取れる内容となっています。
また一方では、現実的な存在感をおびた少女も登場します。

ファンタジーとリアルの間の振れ幅をもった作品。根付、彫刻、あわせて15点あまりが並びます。
多くの方にお楽しみいただければ幸いです。

Gallery花影抄 橋本達士

キグルミヒメ/永島信也

作家ご挨拶

神が人を創り出したのではなく、人が神をつくった。
肉体に魂が宿ったものが人ならば、器に願いを宿らせればそれは神となる。
御守りとは偶像であり、神の力の一欠片である。

神と妖怪、どちらもあちら側の存在ではありますが、人が想像し創造したものとしては、共通しています。
テーマとしては自分自身これまで作り続けていたものですが、それを表現する形として新たな挑戦をしていく個展となっています。

永島 信也