Art Fair Tokyo 2022
かわさきみなみ展
愛されるために生まれてきた

2022年3月11日[金]~13日[日] ※10日[木]は招待制
11:00〜19:00(最終日〜16:00まで)
東京国際フォーラム/B2F/Projectsエリア/ブースP010・Gallery花影抄

〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-5-1
交通:JR・地下鉄 有楽町駅 徒歩1分、JR東京駅(京葉線) 徒歩5分

※Gallery花影抄での展示ではありません。ご注意ください。
※Projectsエリアは、B2Fのセミナールームにあります(入場には有料チケットの事前オンライン予約などが必要です)。





【ギャラリーより】

Gallery花影抄は、アートフェア東京projectsエリアにてこのたび、かわさきみなみをご紹介いたします。

人が生きていく上で、多かれ少なかれ欲している「温かさ」。
かわさきみなみは、羊毛フェルトを素材とした温かみのある立体作品が代表的です。

デビュー以来、ほとんどの作品を「白い犬」を題材として表現してきましたが、なぜそんなにも犬にこだわり続けているのか。本人も長らく明確な答えが出せずにおりました。しかし、おそらくは人、現代人、自身が、欲している「温もり」を、「白い犬」は具象化した形なのです。

人と動物の関わりは、食料として摂取するという部分が大きいのですが、一方で生活の中で愛玩し絆を持ち、そこから温かみや安らぎを得るという関係性があります。
かわさきの作品も、人々と温かさ・安らぎを体感共有するという性質があり、本人もそれを求めています。

今回は新作5点を含む10点程度の作品構成で、かわさきみなみの世界観をご紹介いたします。

(Gallery花影抄 橋本達士)


【作家の言葉 かわさきみなみ】 

「人が犬とともに生きていきたいと望む理由とは何か」をテーマに、子犬の作品を展示します。

立体作品《ぬくもりを求める》は、犬の成長について調べる中で、「子犬は安心を感じたいとき、ほかの犬の体に顎を乗せる」という文章を目にしたとき、「ぬくもりを求める」、このシンプルな欲求こそ人が犬とともに生きていく大きな理由のひとつだと感じたことから生まれた作品です。

「一緒にいると安心する」そんな存在を、子犬に限らず成犬も、人も、みんな同じように求めているのではないでしょうか。

自分の作品の持つ一番の力は人の心を癒すことだと考えています。生まれたての無垢な可愛らしさに癒されてほしいという思いから子犬の作品を作り続けてきました。
しかしそれだけでなく、生まれて間もない子犬の姿には「ひとりでは生きていくことができない、だからそばにいてほしい」という欲求も表れていたのかもしれません。

展覧会名の言葉「愛されるために生まれてきた」は、人とともに生きる犬を表しています。
私は愛犬と一緒に過ごす日々の中で、ぬくもりを感じたときの安心感や、愛することの喜びを知りました。
「一緒にいると安心する」、そんな関係を作ることができるからこそ、人は犬とともに生きていきたいと望むのだと思います。