中梶真武について｜中梶真武　根付彫刻展～夜降ちの獣たち～

中梶真武についてprofile

中梶真武は丁寧な手の仕事でスタイリッシュな根付彫刻を生み出します。ジュエリーの仕事と根付制作の間に良い相乗作用が働いているのだと思います。

シンプルで美しい造形の背後には豊かな詩情が広がっています。「美」であったり「詩」であったり、数値や理論では測ることのできない、人間の内面や感性に語りかけるような作品を作り出す作家です。細かさや面白さを競う風潮の中で、洗練された美しさを追求する姿勢は、徐々に存在感を現してきました。

当初、ジュエリーの学校を出た後、独学で根付彫刻を手がけていましたが、2016年に齋藤美洲さんと日本橋三越で二人展を開催するために、およそ10ヶ月の期間、美洲さんのコーチングを受け、造形力の飛躍に繋がりました。美洲さんの造形理論と真武さんの素養が上手く響き合った結果だと思います。

今後、美しいフォルムの現代根付を探求する重要な作家の一人となるでしょう。

1987年生まれ（神奈川県）

2011: 「荒井良の妖怪張り子と現代の根付展」銀座三越
2012: 「金属工芸作家による根付展」Gallery 花影抄（東京/根津）; 「武創展～十年目の戦～（友成哲郎・井上宇史との三人展）」ギャラリー元町（横浜）
2013: 「当世根付気質」 Gallery花影抄（東京／根津）
2014: 「かぶ・真武根付彫刻二人展」Gallery花影抄（東京／根津）
2015: 「金井麻央・狛・中梶真武三人展」Gallery花影抄（東京／根津）
2016: 「現代作家根付特集」日本橋三越本店; 「齋藤美洲・中梶真武　現代根付彫刻二人展〜継承されゆく造形〜」日本橋三越本店本館6階美術サロン
2017: 「金井麻央・中梶真武二人展」Gallery花影抄（東京／根津）
2018: 「金属工芸作家による根付と置物展」日本橋三越本店美術工芸サロン; 「十五名の現代作家による、もののけ根付展　勿怪の幸い」Gallery花影抄
2019: もののけ根付展「勿怪の幸いプチ」; ワンダーフェスティバル2019夏（幕張メッセ）