座敷童子 亜種 細手長手

Zashiki-warashi Ashu Hosode-nagate (Subspecies of Household Child Spirit: Long and Slender Hands)

題名
座敷童子 亜種 細手長手
大きさ
11.4 × 3.0 × 1.6 cm
素材
鹿角
価格
販売済
制作年
令和2(2020)年
管理番号
duh 20122401
備考
「座敷童をモチーフに、呪具として制作しました。
考えたことは呪具としての方向性…つまりどの座敷童にするかです。
座敷童は、福を与えるモノ、厄を与えるモノ、吉凶禍福を知らせるモノ、いろいろいます。その中の吉凶禍福を知らせる“細手長手”は洪水、津波などの災禍を知らせるモノ、災厄から家人を守るために手招きするモノとして知られています。運命を知らせる・動かせる役は呪術的にパワーが強いと思うので、このモチーフにしました
座敷童は色によって効果が違ってきます。赤い色、赤い服・赤い顔・赤い手桶を持った座敷童は凶事のお告げ。火事が起こったりします。白い色は福の訪れとか。なので今回白色的な染色で仕上げました。
座敷童は家から去るとその家は福が訪れなくなり、厄が残るという言い伝えがあります。なので今回、座敷童が去らないように呪術的な装飾を施しました。
しめ縄的式神のやもりの封印、テッセン(クレマチス) 、イワニガナ(岩苦菜)を彫りました。
しめ縄は神を縛るもの、家とする境界です。
やもりは家守というモノ、家を守るために動く式神として合体しました。
イワニガナは別名ジシバリ・地縛りと言います。
地面を這うように伸びて広がる根の様子が、地面を縛っているようにみえることに由来します。
封印から逃さないような意味で選びました
テッセン(鉄線)の花言葉は“甘い束縛”、“縛りつける”というものです。
逃がさないような甘い束縛も入れて封印は完璧だと思ったので決めました。今回の“細手長手”は封印されているミイラ的な異形系の道具なイメージで制作しました。
吉凶禍福を知らせる腕は封印されているが、右手はパワーがあるので大きく細く長い手がたくさんあると思いました。
右手というのはヒンドゥーで清潔なモノの意味を持っています。たまに右手を象ったアクセサリーやお守りがあります。
それに包まれている男の彫刻は吉凶禍福の提示を受けているという意味を入れました」(道甫)

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