墨絵 シャクシャイン起つ

Sumi-e, Saksaynu Tatsu (Ink Painting, Saksaynu, Uprising)

題名
墨絵 シャクシャイン起つ
大きさ
27.2 × 25.7 cm
素材
和紙に墨
価格
16,500円(税込)
制作年
令和6(2024)年
管理番号
kom24100516
備考
「狛 根付彫刻展 東方獣士伝」にて発表。
作家より
アイヌを率いた英雄・シャクシャイン。江戸時代、アイヌの土地であった蝦夷地に松前藩が置かれ、除々に圧政を敷くことで和人とアイヌの対立が深まっていく。部族同士の争いが頻発するアイヌを力でまとめ上げたシベチャリ地方の首長シャクシャインは、民族間の対立で弱体化を狙う松前藩に怒り、武装蜂起する。 除々に押し返されたアイヌ軍は劣勢に立たされるが、 松前藩は和義を持ちかける。和議の後の祝宴のさ中、シャクシャインは松前藩により謀殺され、アイヌ史上最大の抵抗運動はむなしく終結した。アイヌ民族は地方により文化が異なり、宗教観も違うので一括りにできないが、和人からの不平等な扱いに対して不満を共有していた。シャクシャインの人物像はあまりわからなかったが、こうした背景もあり強腕で武人的な行動がそうした感情を拾い上げ、指導者として選ばれた理由だろう。多くの死者を出しても状況を変え、責任を持って戦争を終わらせたのに、現在まで続くアイヌの状況を思うとその最後はあまりに悲しい。アイヌ神話の中でシマフクロウは村を守る神、人間を守る神なので、 彼のイメージと重なる。「アイヌ」とは「人間」という意味、人間の大地の話。(狛)

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