秋葉絢 ガラス展 たねとわたしのものがたり

秋葉絢 ガラス展:たねとわたしのものがたり

世界全体が大変な状況で、どのように行動すべきか正解が見つからないなか、人としての在り方や、社会のしくみを深く考えさせられることとなりました。
普段から作業場に籠る生活を送ってきた私でさえ、弱気になることもありますが、多くの人に支えられ、作品をつくり続けることができることや、作品を発表させていただく場を持てるありがたさをしみじみと噛みしめる日々です。

今回の個展は、身近にある木の実や草の種などをテーマにした作品を発表します。
家に籠る日々の中でも、何気なく身の回りを見回しただけで、様々な形で植物の実や種が暮らしに溶け込んで存在していることに気づかされます。

人が運び、鳥や動物が運び、風が運び、旅をしてきた種。
様々な形で人間の暮らしの中で利用されてきた種。
種は始まりの形であり、結びの形でもあります。
生きる力がぎゅっと詰まった小さな粒から想像を膨らませ、作品に落とし込んでみたいと考えました。

御高覧いただけましたら幸いです。

秋葉絢

店主ご挨拶

このたびの感染症による社会状況の中で、秋葉絢の個展を開催することとなりました。
営業自粛要請期間は明けたものの、いまだ予断を許さぬ状況であることをふまえ、
主には、新作発表と本人の作品解説ムービーを、インターネット上での特設サイトで公開いたします。

実際に来場いただくお客様には、予約のお願いをすることになり、ご不便をおかけいたします。
ご理解をいただけますことを、作家ともども、お願い申し上げます。

閉塞感のある毎日が続いておりますが、秋葉の作品はいままでどおり、
明るく楽しい気分の作品が並びます。
聞けば新作のテーマは、外出自粛期間中の暮らしの中でインスピレーションを得た、
身近なものからの発想が中心であるとのこと。

小さなサイズの作品から、想像の翼を広げていけることが、秋葉作品の大きな魅力であると思います。
ぜひ、多くの方々にご覧いただき、ひとときの楽しく朗らかな気持ちをお届けできれば、これにまさる喜びはありません。

Gallery花影抄 橋本 達士

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