秋葉絢は多摩美術大学でガラス制作を学び、その経験をもとにこれまで自分が体感した風景や情景、思い出をモチーフとして作品を制作してきました。
私的な経験から表現される世界観や自分の思いを、ガラスという素材に込め形にしています。技法はコアガラス、そしてバーナーワークを独自に発展させ、主に蓋物や飾瓶の作品を制作しています。
手のひらにのるくらいの小さい秋葉絢の作品は、懐かしさや、わくわくするような気持ちが芽生えます。誰もが小さい時に少なからず感じたであろう、わくわくする感覚を思い出させてくれます。秋葉は日々暮らす中、何気ないことを拾う才能があると、話をしていて思うことがあります。道端に落ちているものや、端っこにいるような生物。よく雀や蝸牛など小動物を救う話を聞きます。視点がとても地に近いのです。そういった体験を元にふくらませた幻想を作品にした、素晴らしいオリジナリティのある秋葉絢の作品世界を、楽しんでもらえましたら幸いです。
現在、自宅工房にて制作活動。2006年よりギャラリーにて個展を毎年、精力的に行う。グループ展、企画展など多数参加。グラストレックガラス工芸教室(田端)にてバーナーワーク教室講師。