花衣いろは縁起 鷲の段

Hanagoromo-Irohaengi Washinodan (Kabuki Program, Hanagoromo-Irohaengi Washinodan)

題名
花衣いろは縁起 鷲の段
サイズ
4.2 × 4.0 × 3.6 cm
素材
蝦夷鹿角 象嵌:水晶、猪牙、水牛角
価格
販売済
制作年
令和6(2024)年
管理番号
knj24021901
備考
作家より
幕末土佐の絵師 弘瀬金蔵、通称"絵金"が描いた屏風を元に根付を制作しました。 「花衣いろは縁起 鷲の段」は歌舞伎の演目で、浄瑠璃では「良弁杉由来」という題名で演じられるものです。
鷲に攫われた子供は鷲に食べられる寸前、東大寺のお坊さんに助けられ、そのままそこで高僧となり、50年が経ったある日、子供を探していた母親と再会するというハッピーエンドな物語なんですが、今回元にした絵は子供が鷲に攫われるというショッキングなシーンとなっています。 絵金が屏風絵を描いて活躍した赤岡町という場所は、土佐藩の御用菓子を売っている菓子店や酒蔵等がある裕福な町で、漁師町でもあります。 そうした土地の人たちから魔除けとして注文を受け、怖くも迫力のある絵を絵金は描いていました。 この根付は魔除けとしての意味もあり、そして禍福は糾える縄の如し、最終的には幸せになるという私自身の思いも入っています(森謙次)