科莫多龍
Komodo Dragon
題名
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科莫多龍
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大きさ
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9.2 × 3.3 × 3.3 cm
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素材
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黒檀 象嵌:琥珀、岩絵具
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価格
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販売済
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制作年
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令和6(2024)年
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管理番号
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ktk24020101
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備考
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4mm組紐を使用。
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ギャラリーより
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牙とコモドドラゴンの色・質感・動きの対比、たっぷりとした量感、静けさとダイナミックな力強さが混在した魅力がある。トカゲの頭部から尾先にかけてのしなやかな体幹部のウェーブに対して適度に骨格が感じられる手足の隆起・がっしりとした爪のつくりが、世界最大の固有種の持つ力強さを上手く表現している。
体表のつくりは、細かな筋彫りを重ねたことによりモチーフ本来の鱗の乾いた質感が再現され、さらに均一感が出ないように加減がなされている。表面を乾いた仕上げにすることで木目の色味・グラデーションが際立ち、そこに細かな光の反射が加わってさらに複雑な色味も見て取ることができる。関節の屈伸により体表の皮が浮き出たり寄ったりしている描写も、小さな箇所だが作品全体の完成度には大きく貢献している。
眼は片側を閉じ片側には琥珀を象嵌した仕上げになっており、作品全体の落ち着いた印象を損なわないリアル寄りな瞳のつくりで調和をとりつつ、透明感と裏彩色で確かなアクセントとなっている。
カタクラはこれまでも古典の石見根付のスタイルを念頭においた自身の制作を模索してきた。その積み重ねが本作の充実に繋がっているが、これまでと違うのは、モチーフであるコモドドラゴンの写実的な存在感の大きさである。実際に大きなボリュームがあり彫刻作品としての満足感につながっている。根付の仕様としては、全体のバランスから太い紐を使い合切袋などに付けることも想定している。紐穴の形状もさりげなく気が利いている。
実用する根付と小さな彫刻品としての在り方との境界線へ触れているとも言え、古典の石見根付のスタイルを越えてカタクラ自身の表現へ近づいた作品である。
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作家より
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今回のモデルはコモドオオトカゲという生物です。今年が辰年ということもあり、別称である“コモドドラゴン”とかけての制作に至りました。爬虫類における世界最大種ということで、なるべくでっぷりとした体躯に筋肉質な手足、厚く弛んだ皮を意識してみています。なかなか写真や文章でお伝えすることが難しいのですが、ひとつの作品の中で皮に刻まれた鱗のテクスチャーとソリッドな牙形の対比を触って楽しめるような作品となっています。(カタクラケンタ)
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