スセリヒメ

題名
スセリヒメ
サイズ
5.5 x 3.4 x 2.7 cm
素材
鹿角、岩絵具
価格
販売済
制作年
平成25(2013)年
管理番号
ngs12121201
備考
銘:閑溟
解説
日本神話に登場する女神、スサノオの娘で、大国主の正妻です。 神名の「スセリ」は「進む」の「スス」、「すさぶ」の「スサ」と同根で、 積極的な意思をもつ女神の意です。 この女神の持つ激情は、神話の「根の国(生命や富の根源の地)」で自分の父の試練を受ける夫の 危機を救うことに対して大いに発揮されましたが、一方で夫の妻問婚の相手(自分以外の妻)である 沼河比売に対して激しく嫉妬することによっても発揮されたのです。 この嫉妬の激しさは女神の偉大な権威を証明するものだという説があります。 大国主とスセリヒメが結婚した際、大国主を試すためにスサノオが課した試練のひとつに 野原に放たれた矢をとってくるという話があります。 その途中、野原に火を放たれ絶体絶命の大国主を救ったのがネズミでした。 ネズミは根住であり、スサノオとスセリヒメが住んでいた根の国の住人です。 この二つの話から「進む・すさぶ」の象徴として、「つむじ風と根の国の住人であるネズミ」をモチーフとして、作品に取り入れました。(閑溟)