川者 ときめいて夏
Kawamono Tokimeite Natsu (Kappa's Summer Love in 2022)
題名
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川者 ときめいて夏
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大きさ
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4.8 × 3.1 × 2.9 cm
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素材
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蝦夷鹿角 象嵌:珊瑚、黒檀、砂金石
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価格
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販売済
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制作年
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令和4(2022)年
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管理番号
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ssi22060401
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作品解説
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至水妄想奇譚
「ときめいて夏」 夏目前の陽気に誘われて、川遊びに興じる人間達が現れ始める六月初旬、川者待望の尻子玉採集シーズンの到来である。 今年の初物尻子玉への期待に心躍らせる川者の娘は、ホームリバーに身を任せ下流へ下流へと流れ行く途中、昨今のキャンプブームも相まってか、SUV車で深山の河原にまで分け入り、大勢で酒をあおり騒ぐ輩の集団に出くわした。 「ひぃふぅみぃ… やった♪ 二十人もいるー♪」 早速潜水し間合いを詰める川者の娘、腰まで川に浸かったガタイの良い男の尻穴目掛け左手刀を打ち込んだ瞬間、掌に伝わる今までに無い感触にハッとした。 すぽんと引き抜いた掌上には直径二寸は優に超える巨大な尻子玉。 尻子玉蒐集を始めてから二千玉はぶっこ抜いてきた彼女だが、一寸を超えるものなど無かったのだ。 尻子玉を抜かれ気が触れたように笑いが止まらず悶え苦しむ男。 その異様な光景に輩達が騒然としている最中、鈍い光を放つ巨大尻子玉にテンション爆アガリな川者の娘は、隠遁スキルブースト率300%を誇る不可視化潜水を敢えて解き満面の笑みで水上に姿を現すと 「おーい♪ みんなー♪♪ ウチと相撲取ろー♪♪♪」 神速で駆け寄るや華麗なステップから繰り出される川相撲奥義「真・河津掛」になすすべも無く何度も何度も空高く打ち上げられる輩達。 「よぉーし決めた♪ 百年片思いお慕い申す三郎太先輩にこの尻子玉をプレゼントするんだ ❤」 木漏れ日にキラキラと宙を舞う輩達を見上げながら、川者の娘の心はときめいていた。 2022年夏…恋の予感 |
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