幷封(幷封)

Bingfeng, Heihō (Black Beast, Pig-like in Shape, with Neck Both in Front and Behind)

題名
幷封
大きさ
5.8 × 3.3 × 2.6 cm
素材
鹿角 象嵌:黒檀、24金
価格
242,000円(税込)
制作年
令和4(2022)年
管理番号
zhu23040802
備考
作家より
古代中国神話『山海経』の「海外西経」の記載によると、"并封"は猪に似た形をしており、前後に頭があり、全身は黒色である。
湖北省荊州の古墳からの出土品で、長方形で2つの丸木をくりぬいて作られた像がある。 その両側には豚の頭が彫られており、胴体でつながっている。 このイメージは"并封"と似ている。 愛らしい豚の形には、豊かで幸せな生活ができるという願望が古くから込められている。
"并"は合わせる・積み重なる、"封 "は遮断・封じ閉ざす、"并封"という言葉は、合体かつ封印するという意味だと考えており。 単純に2つの物体を接合したものではなく、中国の美学「形神合一(精神は身体と一つである)」を表している。この作品をデザインした際に、まず作品の動きを考慮し、凛々しいような立ったままの姿ではなく、しなやかで軽快な良い姿を作りたいと考えた。『山海経』の"并封"の豚という基本的なイメージに神秘性と素朴さ、意外性を持たせた。作品全体の動きに加え、豚の頭の配置は中国の太極図を参考にし、力強い豚の頭を左右に配置して、視覚的に強い重みを持たせた。 さらに、豚のなびく毛と、口から吐かれた炎が絶妙に重なり合い、神秘的で古代の生命力を感じとってもらえるように力を込めた。
私が制作した『山海経』シリーズの作品では、常に中国文化を追求している。 中国の美学は形神合一(精神は身体と一つである)を重視し、それを究極に表現できる作品にしていきたい。(子竹)

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