泉水 陶根付展
粋にいきたいお江戸の装い

2023年9月30日[土]〜10月8日[日] ※2日[月]休廊
13:00〜19:00(最終日は18:00まで)

※作家在廊予定/基本毎日在廊予定(木・金のみ午後3時頃〜)




【作家より】

江戸時代、その装いで人の身分や職業がわかりました。

装いの区別は職業による必然性や年齢による慣習もありましたが、主に幕府による身分を衣服差で識別しようとするものでした。
幕府はたびたび衣服の規制を交付しましたが、とりわけ町人への規制は細かく厳しかったようです。

しかし江戸文化を支えた町人は華美な総模様が禁止されれば裾模様を、派手な色が禁止されれば「渋いが粋」という価値観を生み出しました。
規制の中でも、たとえば縞模様の縞の線をいろいろに変えることで模様のバリエーションを考え、帯が規制されればさまざまな帯結びを編み出し楽しみました。
常に規制をかいくぐる工夫と発見を繰り返し、おしゃれを止めず粋を追求したのでした。

このたびの展覧会では、幕府による圧力に負けず江戸の粋を作り出した人々に焦点を当て、その粋な装いをいろいろな生き物にまとわせ、お見せしたいと思います。(泉水)


【ギャラリーより】

泉水は大学でフランス文学を学んだ後、陶芸家として活動をはじめ、その後、陶による現代根付を独学で制作しています。
主に生き物をモチーフに、「江戸と現代の文化」をテーマとした陶根付の展覧会を開催してきました。

江戸と現代とは、明治を越える中で断絶して途切れてしまったことも未だ合い通じるものも、どちらも数多くあり、今一度見返すことで、現在と未来に向けた気づきも得られるように思います。

根付作品のサイズは概ね数センチです。掌に包み込める小さな造形の中に、根付の伝統でもあるユーモアや親しみ、或いは少しの棘を凝縮して作品としてきました。
時に重たいテーマを秘めている作品でも、一見は可愛らしく微笑みを持って受け取ってもらえることが泉水作品の魅力です。

江戸の衣裳をテーマとした、陶根付15点と器7点ほどを展示します。


【ご来廊に関してのご注意点、お願い】

御予約なしで来場いただけます。

ギャラリースペースおよび店内は、換気扇を使用し、窓を開け、
サーキュレーターを各所に配置し換気に気を付けております。
入店時の手指の消毒、マスク着用はこれまで通り、ご協力をお願いいたします。
少しでも体調に不安のある方は、ご来店をご遠慮くださいませ
(小さなものであっても咳の症状がある、微熱がある、頭痛がある等、
普段と体調の差異を感じられる場合)。
皆様のご協力を賜りますようお願い申し上げます。

ご質問等ございましたらお問い合わせください。


ご質問等ございましたらお問い合わせください。

花影抄/根津の根付屋
03-3827-1323
netsukeya@hanakagesho.com