荒井良 ・張り子の仕事

2010年3月6日(土)ー3月14日(日)/11日(木)休
13:00~19:00

■荒井良の張り子の仕事を紹介する展示会。


代表作である「化けものつづら」のシリーズを小説家 京極夏彦の文庫本の表紙でご存知の方も多いことと思いますが、その作品が「紙」で出来ていることを知っている人はどれほどいるでしょうか。荒井は、江戸の昔から続く「張り子」の延長線上に自らの仕事を位置づけ、「紙」を使った造形にこだわって制作を続けています。今回は伝統的な「郷土玩具」の仕事から、技のかぎりを尽くした「化けものつづら」シリーズ、そして水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」のお面、さらには作家が「案内人」と呼ぶライフワーク的な創作面などを展示、また技法の紹介として木型や制作工程の資料が並びます。
各地に残る古い紙張り子の「木型」、「化けものつづら」の大作「帷子辻」とその「型」・最新作「旧鼠」、お面のシリーズまで、作品と資料などおよそ50点。


■略歴・作家紹介

荒井良 Ryo ARAI

1958年東京生まれ
文化学院美術科、武蔵野美術学園彫塑科卒業
1989年 川越で「工房もんも」として、張り子制作をはじめる。
「川越張り子」などの郷土玩具を制作(主にお面・干支・招き猫など)
1996年「化けものつづら」シリーズとして、妖怪の作品制作を始める
1998年〜 京極夏彦著・文庫本の表紙をてがける

□個展

2004年 「化けものつづらー妖怪張り子展」 兜屋画廊(銀座)
2006年 「化けものつづら」出版記念 荒井 良 作品展  兜屋画廊/ギャラリー島田(神戸)
2008年 「ART FAIR TOKYO」 出品/ギャラリー小暮
     「MELTDOWN」 兜屋画廊
2009年 「MELTDOWN II」ヴァニラ画廊(銀座)