泉水 陶根付展
江戸のお暇(いとま)

2025年11月1日[土]〜9日[日]
13:00〜19:00(最終日18:00まで)
※3日[月]休廊
作家在廊予定日:会期中終日在廊(時間は未定)




【作家より】

江戸時代にはそもそも休日という概念はなく、「休み」は身分や地域でも違ったようですが、
天候や季節でも違ったであろう「(いとま)」はどのくらいあったのか? どんな風に過ごしたのか?

調べてみると祭りで仮装をして踊りまくる人々や
「講」で旅をして参りに向かう人々の描かれた浮世絵等を目にします。

どうやら働きづめというわけでもなさそうです。

このたびは、江戸時代の(いとま)を楽しむ人々をいろいろな生き物に見立て、展示します。
江戸」を垣間見に来てください。

(泉水)


【ギャラリーより】

このたび、花影抄展示室では、泉水陶根付展「江戸のお暇(いとま)」を開催いたします。

泉水さんが初めて「江戸」という時代を意識して展示を構成したのは、
2012年に開催された個展「いとおいしい脇役」でした。
錦絵の中で主役として描かれる人物ではなく、画面の隅に描かれた小物や風景、
動植物など“脇役”の存在に着目し作品を制作しました。

この展示を通じて泉水さんは、「根付」と「江戸」という文化との相性の良さを実感し、
以来、“江戸”をテーマに作品を制作していくことがご自身のライフワークとなっていきました。

江戸は本当に奥深く、楽しく、そして興味深い時代です。
泉水さんのまなざしを通してその世界を垣間見ることは、毎年の楽しみでもあります。

江戸時代には「休暇」という概念はなかったそうですが、戦乱のない穏やかな時代にあって、
人々は働きながらも、祭りや季節の行事などを通じて
生活の中に遊びや楽しみを見いだしていたように思われます。

今回の展示では、そうした江戸の人々の視点に着目し、
擬人化された生き物たちとともに表現された陶根付が並びます。

今年の大河ドラマの舞台も江戸時代ということもあり、
泉水さんから教えていただいたさまざまなアイテムが登場していて、
より一層親しみを感じています。
(ちなみに2019年には「ベストセラー(千部振舞)」をテーマにした泉水展も開催されました)

そして今回は、しばらく登場のなかった“真似ゑもん”の陶根付も登場します。
陶根付約15点に加え、器の作品も数点出品される予定です。

どうぞ泉水さんの“江戸時間”を、根津でゆったりと体感していただけましたら幸いです。

(木塚多賀子)