伊多呂展「ボクのアトムが壊れた」
2012/2/18(土)~3/11(日)
会期中休廊/水・木
「ボクのアトムが壊れた」
素材/黄楊 サイズ/H7.0×6.2×5.8cm
根付彫刻と木口木版画の技術を活かし作品を制作する伊多呂。
福島の原発事故をうけて彫刻された「ボクのアトムが壊れた」を中心に構成する。
掌に載るほどのサイズの細密木彫作品と、木口木版画を元にした平面作品。
作品数は、昨年のアートフェアULTRA004にも出品された作品をはじめ4~5点だが、凝縮された濃密な世界が展開される。
「作家の言葉」伊多呂
"ボクのアトム" が壊れた
如何に無敵とはいえ、自然の驚異の前には為す術もなかった
小型原子炉で動く "ボクの可愛いアトム" にはもはや近付くことすらできない
"ボクの壊れたアトム" はそれでも自らの力で胸を開き修復を図ろうとする
しかし、この問題を回避するには "ボクの造ったアトム" はあまりにも幼く、そして不完全であった
"涙を滲ませたアトム" を前に、ボクはただ遠くから見守ることしかできない