守亜 作品展 龍の系譜
2012.8.18(土)ー 8.26(日) 休/23(木)
守亜は、自身が愛してやまない両生類・爬虫類・スローロリス(原始的な猿たち)などを中心に、主に生物を題材にした立体作品を制作している。リアルな生き物造形作品も作ることがあるが、多くの場合は、魅力的な造形感覚によってデフォルメされている。その造形感覚は、試行錯誤の中で「根付」という特殊な造形に触れたことが、引き出しのひとつになっているのは間違いない。
また自身のルーツについては、少年期の「プラモデル・模型」をあげており、「プラモデル」から「オリジナルのフィギュア制作」への流れの中で、これまでも様々な「動物フィギュア」の作品や作家と並走してきた。「生き物」「プラモデル・フィギュア」「根付」・・・・それらが融合し、守亜ワールドを作り上げてきた。
自身もたくさんの動物を飼い、魅了され、その造形に惹かれ続けている作家が、いかにして対象を理解して、自分自身の表現に高めていくのか。この数年の模索を経て、今回の展示で発表された作品を前に、何か「種から芽がでてきた」ようなに感じている。
その世界がどこに繋がり広がっていくのかは、今後の作品進化の先に見えてくるに違いない。
(Gallery花影抄/橋本)
■作家の言葉 守亜
想いはめぐり くりかえす
ぐるぐる その場で弧を描いて
ぐるぐる ぐるぐる まわりつづける
強きものは 弱きものに
儚きものは 猛きものに
龍と かつて龍であったもの
神と かつて神であったもの
観測者の想うがままに
形を変え 姿を換え
想うものになり 想いを叶える
ただ祈り
ただ作る