永島信也展 -懐中神-

2012.4.21 (土)~4.29 (日)

13:00~19:00(最終日~18:00)
休廊日/4.26 (木)



■日本の伝統美術工芸の「根付」というジャンルの中で、可能性を探ってきた永島。
昨年の個展以後、作品を「身につけられる」という根付彫刻の長所を意識して制作してきた。
元来、根付は男性の装身具であったことを踏まえて、今回の展覧会では「装身具」や「御守り」というものに接近を試みる。
『生き物の型には魂が宿る。懐に神の依り代(心の願いの拠り所)を携帯する、身につける、というイメージ』とのこと。
西洋の紋章の図像の引用、人物モチーフを中心に、動物モノまで、10点ほどを展示する。

担当:橋本


■作家の言葉 永島信也

今回の展覧会タイトルは「懐中神」ですが、これは懐中仏をもじったものです。
懐中仏とはその名のとおり、仏像をお守りをとして携帯できるようにしたものです。
僕の場合、その仏の部分は神だなと考えたのでこのタイトルになりました。
僕は昔からお守りが好きでしたが、僕にとっての装身具とは飾るというよりもお守りとしての側面が大きいように実感しています。そのあたりも踏まえて、今回の全体の構成となっています。
僕の最近の作品の傾向としては根付としてのほかに装身具としての機能も兼ねるような形になっているものが多いです。
根付としてのベースは持ちつつもその人にあった使い方をしていただくのも現代ならではないかなと考えてのことです。