泉水陶展「根付道中膝栗毛」

2015/3/21(土)〜29(日)
3月26日(木)休廊



この度、Gallery花影抄では泉水陶展「根付道中膝栗毛」(ねつけどうちゅうひざくりげ)を開催いたします。
今年、根付制作10年目を迎える泉水は近年、浮世絵に見る江戸時代に生きる人々を自分なりに解釈し、
とりあげて作品にしてきました。今年は、江戸の町の外にも目を向けてみようと「旅」をテーマに、
江戸の町を飛び出しました。泉水は浮世絵を見ていると、描かれている町並みや建物は美しく、今の
日本が便利と快適の代償として失ったものや、失いつつある何かについて、とても残念に感じることが
あるそうです。たとえば、東京から京都まで新幹線で2時間20分。時間を得ることと引き替えに失った
ものは何だろう?歩く旅になら有ったはずの沢山の出会いや、新幹線なら一瞬で消える窓の外の景色…
そこに垣間見る人々の生活、そんな事に思いを巡らせ、今回制作に取り組んでいるそうです。

東海道五十三次や東海道中膝栗毛を参考としている今回の作品群 は、手にとると情景が浮かんでくるようです。
泉水らしい、旅の楽しい様子、おかしい様子、そして情景の美しさなどを手に取り感じて頂ければ幸いです。
ぜひ、根津のギャラリーまでお越しください。

(Gallery花影抄/木塚)