永島信也展 2015 ~解けた楽園~

2015/4/11(土)~19(日)
4/16(木)休廊
13:00〜19:00(最終日18:00)




●展覧会紹介

このたび、Gallery花影抄では「解けた楽園」と題された永島信也の展覧会を開催いたします。
2014年7月〜2015年2月にかけて、青森県立美術館・静岡県立美術館・島根県立石見美術館と巡回した「美少女の美術史」後、初の個展開催です。
三都市すべての展覧会場を永島本人も巡り、過去から現代までの様々な「美少女の図像」に触れる機会が得られ、大変刺激を受けたと言います。それを受けて、今後どのように作品の世界が進化もしくは深化していくのか、そのきっかけともなるような展覧会内容が期待されます。
是非、多くの皆様に御高覧頂きたく、作家共々、お待ち申し上げております。
何卒宜しくお願い申し上げます。

(Gallery花影抄・橋本達士)


●作家の言葉

今回の作品展、雪解けの世界のイメージがあります。ひんやりとしていて、でも優しい感覚です。
タイトルどおり楽園がテーマで、自分としてはとても前向きな感じです。

僕の出身地である島根県人の県民性として良く言えば我慢強い、悪く言えばネクラなところがあります。
それは山陰の名の通り山の影なので1年を通してどこかスッキリしない空模様がもたらしたものと言われています。
そんな県民性が自分のテーマとしてどこか影のあるものとなっている要因ではないかと自己分析しています。
今回の展覧会も、どこか冷たさがあるのは県民性かもしれず、ご愛嬌かと。

「狭間の世界の住人」というのが、僕の中での一貫したテーマです。
2013年の「永島信也展 2013 狭間の世界で無垢を抱く」の挨拶には、以下のように書きました。
「狭間、それはどこにでも存在している。それは誰にも気づかれず存在している。その先ある、まだ生まれたばかりの世界に、まだ何にもなれていないものたちがいる。儚く、つめたく、柔らかな存在」。
今回の展覧会にも、そんな「狭間の世界の住人たち」が登場します。

2014年に参加させて頂いた「美少女の美術史」展を経て、
自分の中の作品作りが以前よりも一段と「現代・現在」を意識したものになりました。
ゲーム制作やイラストレーターの方が知り合いに多いのでその影響もかなり受けています。
そのあたりが最近はより色濃くなってきたと自分では感じています。

根付彫刻十数点を出品の予定です。

(永島信也)