永島信也 彫刻展2016
此岸の果てで鬼は微笑む

2016/4/9(土)~17(日)
※11日(月)休廊
13:00〜19:00(最終日は18:00迄)



永島信也は、根付彫刻というジャンルに、まったく新しい「現代的な美少女像」を持ち込み展開している作家である。島根県(出雲の国)に生まれ、子供の頃から眼には見えない世界(神々の住む世界)を自然に受け容れていたという彼にとって、アニメやゲームの世界に登場する美少女やドラゴンは身近な存在。永島は、そうした二次元のモチーフを木彫・牙彫という古典的な素材と技法によって具現化させ、幅広い年代に支持を得ている。
この春の個展では、広義における「鬼」をテーマに木彫、根付彫刻作品を展開する。


※作家の言葉 永島信也
「鬼」と一言に言っても悪霊としてのイメージが強い一方、守り神としての存在もみられ、地域、物語によってさまざまな姿となっています。
悪しきモノとしてイメージがついているものが一方では良い存在であったりする、そういった存在が個人的にとても好きです。昔の人々が体験した数々の不思議な出来事の依代となったのが鬼という存在だったのだろうと思います。そういった出来事の数だけ様々な鬼がいるといっていいのでしょう。(これは八百万の神とも通じます)
鬼と言えば角ですが、僕は角の生えた伝説上の生き物がとても好きです。見た目において角というものは上位者としての証となっており、また、角が無い生き物に生えた角というのはそれが現世とは一線を画した存在であることをあらわしているのです。
今回は既成概念としての鬼のほかに、人々の想いの受け皿という存在としての鬼をテーマにした展覧会となる予定です。