秋葉絢展「汐風の町」

2016/11/19(土)~27(日)
※21(月)休廊
13:00〜19:00(最終日は18:00迄)




秋葉絢は、2003年に多摩美術大学工芸学科を卒業。
コアガラスの技法を使って蓋物作品を中心に制作、作家活動をしています。
コアガラスとバーナーワークの技術で、蓋物作品に独自の世界観を広げてきました。

今年の個展では秋葉自身が日々暮らす町で目にし、
身近な風景から感じた事を日記に綴るような形で、展示を構成していきます。
それは今、秋葉自身が長く過ごした町を引っ越すかもしれないという状況に置かれていることから、
今まで住み、感じ、想ってきたそこでの風景や季節を形として残していく。
今までの暮らしを思い返し、作品として発表したい。
この土地に住んできた感謝を表現していきたいといいます。

秋葉絢の作品の魅力は、決して非現実的な特別な出来事ではない、
何気ない事を形にしているにもかかわらず、懐かしさやわくわく感を感じ、
掌に広がるほどの小さい世界に広がりを感じるところにあります。
日々何気なく楽しく過ごしていることも、それは感謝すべき事であって、
ひとつひとつ楽しんで過ごしている、
そうした日々の生活に対する丁寧な向き合い方に作家の人柄がにじみ出ています。

作家の暮らす町の様子が伝わり、じんわりと感動できる、そんな展示を目指します。
秋葉絢の世界を楽しんで頂ければ幸いです。