北澤いずみ陶展 

2008年6月21日(土)ー6月29日(日)

ご挨拶

 毎年、夏までの間に開催している北澤いずみ陶展。この数年は、陶根付に特化した展覧会でしたが、今年は、初心にもどって、香合や器も並びます。
 ・・・・・とは言え、やはり陶根付の仕上がり具合が気になるところです。今年の テーマは、おめでたい!組み合わせ。「ねずみと大根」「招き猫と鯛」「干支の対の組み合わせ(向干支)」など、二つの要素がくっついた図のバランスに挑戦しています。 丸い根付造形の基本+捻ったフォルム+2つの要素の組み合わせ。いずみ陶根付は、課題をクリアして、また一歩進むことが出来たのではないか?と思っています。
 本人が目指すところの「焼き物ならでは!の根付」も究極の形がどんなものなのか、いつかそういうものを私達に見せてくれることを願っています。

作家の言葉

『陶根付を作り始めて5年目を迎えました。それまでも、細工物を作っていましたが、やはり「制約」のあるものを作ることの厳しさを感じながら、少しずつではありますが、それなりのものを作ることが出来るようになってきたように思います。
 しかし、やはり根付師の方々のお仕事を拝見する機会も多くなり、その度に感心し、反省するばかりです。そしてそれと同時に私は根付を「彫刻」してはいないので、根付に対して、何かもっと別なアプローチをしなくてはならないと常々感じてきました。一つには「やきものらしさ」または「やきものならではの良さ」を追求すべきだということ。それから・・・もっともっとあるという事は分かるのですが、実は恥ずかしながら、まだはっきりとは分かっていません。
 そこで、このたびの機会をお借りして、少しだけ原点を見つめ直すつもりで「陶根付展」とはせず、「陶展」とさせていただきました。陶根付のほか、もともと作ることが好きだった、香合やぐい呑、帯留なども展示させていただきます。
色々なご意見やご感想をお聞かせいただきたく、是非、ご来場ください!!』