Tony Cole 立版古展 

2008年8月22日(金)ー8月31日(日)

ご挨拶

 立版古』というモノを御存じでしょうか?
『タテバンコ』この奇妙な発音に耳をくすぐられたのが、今回の展覧会の発端です。
『立版古』は、江戸から明治にあった紙工作、今でいうペーパークラフト。その復元展覧会です。
 東京在住のペーパークラフト作家、トニー・コールが、さまざまな蒐集家の方から資料をもらって、コピーし組み立てます。
 トニーさんは、以前、花影抄でペーパークラフト3人展を開催して以来のおつきあいですが、ある日、ギャラリーを訪ねてきたTonyに、「タテバンコ、知っていますか?」と尋ねられ、「なんですか!?」となったわけです。話を聞くと、なかなか面白いもの。まさに「外国の方に自国のことを教わる」ことになりました。
 『立版古~タテバンコ~って何?』という方、是非、おでかけ下さいませ。あたらしい発見がきっとあります。

作家の言葉

 日本のペーパーモデルは江戸時代、明治時代の間もずっと存在していました。まるで、今日のぺーパーモデルのような3Dモデルもあれば、歌舞伎芝居からの侍(武人)などを特徴としたデイスプレーのような、ジオラマといったものもありました。
 このささやかな展示会では、オリジナルプリントの原寸大コピーの明治時代のペーパーワーク10作品ほど集めたものを発表します。皆様の起しをお待ちしています。
  今では忘れられた日本のカルチャーの部分ではあるけれども、かつては「立版古」として人気のあった娯楽に魅せられますよう願っています。 

『立版古ってなに?』

会期中、竹村氏の『立版古』キットを会場にて販売いたします。
竹村日出昭氏のホームページ