道甫 根付彫刻展 〜幻想種〜

2019年5月18日[土]~26日[日 ※20日[月休廊

13:00~19:00、最終日は18時迄



この度Gallery花影抄では「道甫 根付彫刻展 〜幻想種〜」を開催いたします。

道甫が作る根付作品からは、古くからある根付や美術の様式、民族の風習・文化なども吸収し、自分の中で翻訳しなおしたものを作り出していきたいという姿勢が感じられます。
一見、奇異な印象のある作風ですが、温故知新という地に足のついた流れの中に居ると言えます。そこに作家の魅力があり、期待されている部分があると思います。

美術大学で学んでいる頃の道甫にとって「根付もしくは根付師」は、超常的な力を持つ憧れの存在でした。彼にとって、単に現実的な道具として発展してきた工芸品以上の何かが根付には宿っていなければならないわけです。そういった「道甫が持つ幻想」と「現実・実際」とのせめぎ合いの中で、異彩を放つような作品が今回の展覧会で見られることを期待しています。

作家のことば 道甫
今回の展覧会のテーマは幻想です。
そこに二つの事を込めようと考えています。1つ目は、私が目指している美しい何か、2つ目は私の頭の中に住む幻想のモノ共。 それらは意識無意識関係なく存在していて、私の体験や経験から育てられたものです。 脳内に漂う種で、制作をする過程で芽となり、作品として芽吹いていきます。 ときに幻想へモチーフとイメージが結びついて、キャラクターとなり、素材を通して現実となります。 私が思うに作品を作ることは幻想から生まれたモノを現実に持っていき釣り合わせることだと思います。 美しいもの、現実と幻想、反意したものをまとめた造形。
今回はそういう幻想を根付彫刻として展覧会を通して表現します。