金属工芸作家による根付展 2014

上原万征・壽堂・坪島悠貴・吉見普光・罠兎

2014/9/20(土)~28(日)
9月25日(木)休廊




一昨年、昨年と二年連続して続けております、金属工芸の作家による根付の展覧会を今年も開催させて頂く運びとなりました。
彫金やシルバーアクセサリーなどの技法を学んだ作家たちが制作する現代根付(自在置物も1点でます)が並びます。

この数年、清水三年坂美術館所蔵の金工の名品がメディアで取り上げられたり、自在置物の作品がアンティーク・現代を問わず話題になったりするなど、金属工芸への注目も高まってきているように感じます。多くの金属を扱う作り手も様々な学ぶ機会を得て、おおいに刺激を受ける状況にあると思います。それぞれが切磋琢磨で競い、質の高さ、観る者を楽しまようという心意気に満ちた作品を生み出し続けられれば、単にブームに終わることなく良い状況を維持できるのではないか?と願います。

出品作家は、前回の4名(上原万征、壽堂、吉見普光、罠兎)に加え、月刊美術「特集:カワイイ工芸」でも取り上げられた坪島悠貴も新たに参加します。
それぞれが自分の長所を探り打ち出しながら、根付作品に個性を発揮して楽しませてくれること間違いなしです。
是非、多くの方々に御来場いただき、ご意見、ご感想などお伺いさせて頂きたく存じます。
一同、心よりお待ち申し上げております。

(担当:Gallery花影抄 橋本達士)


・上原万征 Uehara Mansei
1975年生まれ(兵庫県)東京都在住
2000年 ヒコみづのジュエリーカレッジ(キャリア)にて彫金を学ぶ
2008年 朝日カルチャー「現代根付教室」にて、駒田柳之・黒岩明両氏より根付彫刻を学ぶ。
金工と彫刻の両方の技術が使えるところが強み。

・壽堂 KOTOBUKIDOU
2012年より、金属工芸ブランドとして活動を開始
明治の金属工芸(主に自在置物)に興味があり、学んでいる(楽しんでいる)。
自身の作品は、題材選びの着眼点がとてもユニーク。


・罠兎 WANAUSAGI
1990年 女子美術短期大学造形科テキスタイルデザイン教室卒
テキスタイルデザイナーを経てヒコ・みずのジュエリーカレッジにて彫金を学ぶ
現在はアンティークジュエリーの修理・修復の傍ら金工の伝統技法を取り入れたジュエリー等を制作。
ちょっと可動し、ちょっと可笑しさのある仕掛けを得意としている。

・吉見普光 Yoshimi Hiromitsu
1954年生まれ 東京都在住
簪や髪飾り・帯留など、装身具を主に制作する。
1994年 第24回伝統工芸 日本金工展入選(以後、第29回まで。)
1998~99年 日本クラフト展入選
長く和装身具の世界でつちかってきた技術と経験。繊細な仕事ぶりが魅力。


・坪島悠貴 Tsuboshima Yuki
1987年 東京都に生まれる
2013年 武蔵野美術大学大学院修士課程工芸工業デザインコース修了
出展履歴
個展
2012年 INSIDE 坪島悠貴展 (東京・銀座)

グループ展・アートフェアなど
2011年 第50回記念北陸中日美術展 (金沢・21世紀美術館)
2012年 第37回蒼樹展 (東京・上野)
2013年 in alternative 武蔵野美術大学大学院工芸工業デザインコース修了制作展 (東京・渋谷)
2013年 ART Meeting 展(東京・銀座三越)
2013年 EMERGING DIRECTORS'ARTFAIR ULTRA006(東京・青山)
2013年 UMARTs2013 うまからうまれる15のアート(東京・根岸)
2013年 ARTISTS'CAFE7(東京・銀座)
2014年 space2*3オープン記念取り扱い作家小品展(東京・日本橋)

受賞歴
2011年 第50回記念北陸中日美術展 工芸賞
2012年 第37回蒼樹展 入選
2013年 平成24年度武蔵野美術大学卒業・修了制作展 優秀賞