泡色の霧
亀下 渚 個展
2021年12月11日[土]~19日[日] ※13日[月]休廊
13:00〜19:00 (最終日〜18:00まで)
作家在廊日 11日[土]・12日[日]・16日[木]・18日[土]・19日[日]
※上記以外の在廊日についてはsnsなどで告知いたします。
【ギャラリーより】
亀下渚は、シルクや反物を素材に工芸的な手法(オリジナルの染色技法)を用いて絵画作品を制作しています。染色技法で絵画を表現することで、自身の感情や伝えたいことが作品に染み入っていくような感覚があると言います。
主に狼をモチーフに、対立する自然界と人間界の問題をテーマとした作品群です。
狼は生存のための広大な土地を必要とし肉食動物であることから、人間が活動領域を広げるために「種」として激しく人間社会との間でせめぎ合いを繰り返してきた動物です。その狼を表現の核として描き続けることで作家は人間の業と向き合い、問い続けています。狼は、美しく、気高く、強く、優しく、温かく、厳しく、豊かな表情をもって生きています。その姿を鑑賞者と共有することで、人間と自然の間に存在する深いテーマへと誘っているのです。是非、会場で描かれた狼たちと向き合っていただきたいと思います。
今回は、蚕蛾の姿も描かれます。蚕もまた人間との間に複雑な関係性を持つ生き物です。美しい絹の背後にたくさんの蚕蛾の死があります。亀下の好んで使う支持体もまたその絹なのです。
美しく描かれた画面の奥に深く刻まれた世界を感じとっていただければ作家共々幸いに存じます。
何卒宜しくお願い申し上げます。
(Gallery花影抄 橋本達士)
※感染症予防の観点より、最大収容人数5名の入場制限をしております。ご予約いただきました方は優先的にご案内いたしますが、ご予約なしでもお越しいただけます(状況によってはお待ちいただくことがございます)。変更等の際は、ブログで詳しくご案内いたします。
【作家の言葉 亀下 渚】
私の心の中に棲む彼らの安息の地に立ち込める霧の名は泡色の霧
狼と蚕、両者に助けられながら制作をする私が切に願う彼らの棲処
そこは彼らに共通する全ての不自由さから解放され、自由を手に入れた理想郷
その理想郷は息をすれば泡のように消え、霧のように触れることのできない儚い願いの形
制作活動初となる企画個展です。
KENZAN2019.2020で花影抄からギャラリー賞をいただいたご縁から貴重な機会をいただけましたこと、関わる全ての皆様に感謝申し上げます。
大、小、あわせて新作7点、新しい展示方法にも挑戦しておりますので、ぜひご高覧いただけましたら幸いです。何とぞ、よろしくお願いいたします。
【ご来廊に関してのご注意点、お願い】
営業時間は13~19時です。 ※最終日は18時閉場となります。
ギャラリーへの最大収容人数を5名といたします。
※5名より増えてしまった場合は、お待ちいただく場合がございます。
※ご予約はこれまで通りお受けすることとし、いただいた場合は優先的にご案内いたします。
ご来店のご希望日時を、お電話かメールにてご連絡ください。
電話番号 :03-3827-1323
メールアドレス:mail@hanakagesho.com (件名を「亀下 渚 個展 ギャラリー来店予約」としていただくとスムーズです)
店内は窓を開けたり、サーキュレーターを使い換気を気を付けております。
入店時の手指の消毒、マスク着用はこれまで通り、ご協力をお願いいたします。
少しでも体調に不安のある方は、ご来店をご遠慮くださいませ。(小さなものであっても咳の症状がある、微熱がある、頭痛がある等、普段と体調の差異を感じられる場合)
皆様のご協力をお願い申し上げます。
ご質問等ございましたらお問い合わせください。