売茶翁

Baisa-ō (An Edo-period Zen Monk Known for Popularizing Sencha)

題名
売茶翁
サイズ
根付:5.2 × 4.25 × 2.6 cm 緒締:2.22 × 1.62 cm
素材
鹿角
価格
286,000円(税込)御売約済
制作年
令和8(2026)年
管理番号
juk26021401
備考
孺禾 根付彫刻展「佐嘉の地より」にて発表。
作家より
本名は柴山元昭(しばやまもとあき)、幼名は菊泉(きくいずみ)で、佐賀出身。幼少期に黄檗宗(おうばくしゅう)の僧侶として出家し、法名は月海(げっかい)元昭。長年修行を重ね、唐の茶文化の影響を受けました。
中年期に出家生活を離れ、「売茶翁」の名で京都にて茶を煎じて販売し、茶を通じて交友を深め、人々と語らったといわれています。後世においては、日本煎茶文化の重要な先駆者の一人とされる人物です。
売茶翁は当時の文士や詩人、画家との交流が深く、伊藤若冲、池大雅、富岡鉄斎、渡辺崋山ほか多くの画家が彼の肖像を描き、その優雅でとらわれない気品を称えました。本人もまた詩作を好み、茶や禅、日常生活や自然を題材とした作品を残しています。伝わる詩の一例に「心は秋月のごとく、清く澄み、比べるものなし、言い表すこと難し」という句があり、彼の淡泊で自在な生き方が感じ取られます。
私は昨年、佐賀で開催された展覧会で売茶翁の肖像画や詩稿を実際に観覧しましたが、その中で感じられた超然たる精神と自在な雰囲気が深く印象に残っています。(孺禾)

※作品については、お気軽にお問い合わせください。